XTERRA JAPAN 根ノ上高原 ロングディスタンス バイク編 前編(コース紹介)

XTERRA JAPAN

みなさん、こんにちは。

スイムパートが終わり、バイクパートへのトランジションも何とか終わり、いよいよ今回のメインパートと言っても過言ではない、バイクパートになります。

走行距離は、圧巻の60km!!

この距離はアスファルトをロードバイクで走るふつうのトライアスロンならミドルディスタンスより少し少ないくらいの距離なのですが、今回走るのはオフロード。

体にかかる負担は、想像を絶するものになると考えていました。

このパートをいかに乗り切るのかが、今回の最大のポイントになります。

今回は、コースがかなり長いので、前編と後編に分けてお伝えしていきます。

前編は主にコースの説明が中心になり、後半はバイクパートの展開をメインにお伝えできればと思います。

かなり長文になりますので、ご注意ください。

(コースの状況を説明するのには、写真が一番なのですが、試走もできずましてレース中はスマホで撮る余裕もなかったため、どうしても文章量が多めになってしまうことをご容赦いただければと思います。)

(2023.6.25 分かれ道の写真を追記しました。その年によってコースが変わる部分になるかと思われます。)

トライアスロンは、一般的に会場の都合上、足切り時間が設けられています。

今回の制限時間は、以下のようになっていました。

・11:00 T1クローズ (スイムカットオフ)
・11:00 オープンウォータースイムコースクローズ(制限時間)
・14:00 アクアスロンコースクローズ(制限時間)
・16:00 T2クローズ (MTBカットオフ)
・18:00 コースクローズ (制限時間)

バイクパート(T2)の制限時間はもともとは15:00でしたが、あまりの厳しさに当日に16:00に変更となりました(汗

60kmを5時間ということは、単純計算で12km/h以上で走りきらないといけないので、かなり厳しいことが予想されます。

(ちなみに、今回もしもともとの制限時間のままだった場合、完走できていたのは、たったの4人となっていました汗)

制限時間を1時間伸ばしても、38人中完走した人が12人(完走率約30%!)なので、この数字を見るといかに厳しいかが分るでしょう。

完走率が下がった原因はいろいろあると思いますが、後述するドロドロの担ぎ上げ区間と、当日朝に降った雨の影響で、乾いたはずの路面が結局ドロドロになってしまったことが大きいと考えられます。

(トランジションエリアからバイクパートのコースに向かうところ。写真だとわかりにくいですが、急斜面を手前方向に登ってバイクコースに行きます。)

今回は、前回と少し変更点がありました。

レース前のブリーフィングで、バイクパートとランパートの進む方向が逆になる箇所がありました。

もともとのバイクパートのコースの方は、アスファルトをそのまま上がっていくコースでしたが、今回変更があったところは、オフロードに入り、いったん下ってから再びアスファルトのある道まで上るアップダウンのあるコースに変更となっていました。

(のちに私はここの部分で苦しめられます。)

レース当日は、立哨の人がいて、丁寧に案内をしてくれました。

あとここには、コースマップには書いてない「湧き水」が出ている箇所があり、走っていればすぐにわかるかと思います。

(ランパートでは、この湧き水にかなり助けられました。)

根ノ上高原のコースは、バイクとランのコースが重なる箇所が2か所ほどあるので、そこには必ず立哨の人がいて、通過する選手を確認しながら誘導してくれます。

とはいえ、基本的に、案内の看板に従って走っていれば、そうそう迷うことはないはずです。

(丸沼のランパートの方が、かなり迷いやすくなっているように感じました。)

バイクパートは以下の部分に分かれています。

(もしかしたら、記憶違いのところもあるかもしれませんので、ご指摘いただければ幸いです。)

(今回は2023年のコースの紹介なので、もしかすると年度によっては給水所やコース自体が変更になる可能性があります。その点ご理解いただけますと幸いです。)

覚えている範囲で、ひとつずつ説明していきます。

① 根ノ上湖畔周辺の道、木道、アスファルト

トランジションエリアから、芝生の急な登りを少しだけあがると、バイクパートとランパートに分かれる広いアスファルトのエリアにでます。ドクターヘリの緊急着陸地点になっているくらいなので、すぐにわかるかと思います。

上がったところに、給水所と補給食がもらえるテントがありました。

(水、スポーツドリンク、米粉パン、エネ餅がありました。エネ餅はジェルと比べると腹持ちが腹持ちいい割に胃腸への負担がジェル並みのように感じました。個人的には悪くない感触です。)

登ったらすぐに右側に、広いエリアの隅を進むように青いリボンが連なっている部分があるので、そちらがバイクコースです。

ちなみに、ランコースはその左側を進み、階段を下りていきます。後ほど改めて説明します。

階段を下りて橋を渡ると、少し広い砂利のエリアに出ます。

そこから湖畔沿いに進んでいき、小屋を越えると土と砂利が混じった遊歩道と木道のエリアに入ります。

時折、道の真ん中にパレットみたいなものがありますが、基本は平坦かゆるやかなアップダウンがあるくらいで、気持ちよく走れるエリアです。

遊歩道にある橋は、入る際に若干の段差もあるので、フロントアップできれば問題ないと思います。

遊歩道から木道に入る所が右にカーブしており、曲がり切れず落っこちた人もいるみたいなので、注意してください。

木道は濡れていたりタイヤに泥がついていると意外と滑りやすいので、自信がない方はカーブ手前であらかじめ減速しておき、安全に木道に入るようにするとよいと思います。

ただ、今回は当日朝の雨もあり、木道のエリアが昨年同様にドロドロで結構大変なことになっていました。

はじめの木道は柵があるので落ちる心配はないのですが、それ以降の木道は柵がないので、まっすぐに走らないと落ちてしまうので注意して進む必要があります。

今回も、大会運営側が木道保護も兼ねてレッドカーペットを敷いてくれたので、ここは比較的安全に進めたかと思います。

木道を降りるところが、若干ドロップオフぎみになっている箇所もあるため、不安な人は慎重に降りるようにしたほうが安全です。

あとは、雨の影響で今年も水たまりが深くドロドロのセクションがあるので、ここは泥まみれになること必至です(笑)

うまく走りやすいラインを見つけると、ここで少し時間が稼げます。

もしここで泥にはまってしまい止まってしまったら、あきらめて降車してバイクを押していきましょう(笑)

状況によっては、乗車にこだわらずに、押していった方が早い場合もあります。

木道を過ぎると、なだらかなアップダウンが続くアスファルトの道になります。

時折ブラインドコーナーがありますが、そこまできついコーナーではないので問題ないでしょう。

オフロードに自信がない人は、ここの区間できっちり加速して時間を稼いでおくのも重要です。

もう一か所登り基調ですがアスファルトの区間があるので、そこでも時間が稼げるとだいぶ楽になります。

しばらく進んでいくと、いよいよオフロードエリアに突入します。

② オフロードのアップダウンと、根っこ+泥のテクニカルなアップダウン

アスファルトから看板に従って熊笹のあるエリアに突入すると、いよいよオフロードトライアスロンらしくなっていきます。

登ったり下りたりを繰り返しながら、熊笹の中や林道を進んでいきます。

林道のセクションは、テクニカルなセクションの一つです。

根っこが張り巡らされているので、うまくよけて走るか、根っこをなるべく直角にまたぐようにして越えていきましょう。

ここの林道は日陰の場所が多かったため、当日朝の雨でかなり泥が深くなっているところもありました。

前輪が泥にはまると、前転しますので注意しましょう。

(知り合いで、試走の時に前転した人がいました汗)

無理に乗車して落車することで、けがやバイクの故障のリスクがありますので、ここも難しい場合は下車して押していったほうが早い場合が多いです。

③ 第2展望台 ~ 激下りセクション

根ノ上高原の難所の一つ。

第2展望台のふもとの少し広いエリアにでると、立哨の人がいるので、すぐにわかるかと思います。

ランパートと共通している部分でもあるので、看板に従って進んでいきましょう。

そこから進んでいくと、激下りセクションが始まります。

基本的にはまっすぐ下っていくのですが、けっこうスピードが乗るので、下りが怖い人は(私もですが)、しっかりブレーキングしながら安全に下って行った方がよいです。

特に、今回は雨の影響で泥で滑りやすい場所もあったので、よほどの自信がない限りは、ここでは攻めない方が無難です。

また、途中で2手に分かれている箇所がありますが、個人的には右側を行く方が楽だと感じました。

道なりに行くと左側にいくことになりますが、再び登ってもどらないといけないので、体力のロスが大きいように感じました。

右側の方が砂地の急な斜面を降りることになりますが、登り返しがないのと、ゆっくりいけば乗車のままでもクリアできるかと思います。

あと、そのあともアスファルトの道に出るまで、階段を含めた下りが続くのと、途中に下りの勢いを利用した上り返しもありますので、ここで下る勢いをつけておいた方が、タイムを稼げるかと思います。

それでも怖い場合は、無理しないで下車して押して降りた方が格段に安全です。

④ アスファルトの登り、コース変更のあったセクション(悪洞)

難所の下りセクションが終わると、公式の給水所がある所までは、アスファルトの登りが続きます。

斜度は体感的に5~7%くらいかと思いますが、周回数を重ねると途端にきつくなります(笑)

給水所からも少し登りますが、登り終わると、バイクパートとランパートの分かれるところまで、下りからの登り返しが続きます。

今回は、直前のコース変更により、バイクパートではそのままアスファルトの道を登るのではなく、左に曲がり、ふたたびオフロードに入ります。

(青い矢印が、今回のバイクパートの道順。赤い矢印が、ランパートの道順。)

石が敷き詰められたようなジープ道を進んでいくと右折してから左折し、熊笹の中を下り、再びアスファルトの道に出るまでに登り返しがあります。

ここの登り返しも、狭い道に根っこが張り出している箇所があり、テクニックが求められる箇所になります。

泥と根っこで、トラクションのかけ方も難しくなっていたので、私はここでかなり苦戦しました。

乗車できなくなった場合は素直に降りて押しましょう汗

登りきると、再びアスファルトの道に出ます。

悪洞(わるぼら)という看板があります。

ここもランパートと一部重なる部分になります。

バイクパートは、少しアスファルトを進み、再びオフロードに入ります。

⑤ 砂と根っこの上り、泥のテクニカルセクション・担ぎ上げ

オフロードを進んでいくと、アップダウンに出くわします。

先に林道が見える手前に、砂のような地面の登り坂が出現します。

ここは手前のなだらかな下りで勢いをつけて一気に登った方が楽です。

ただ、砂地なのでかなり足が重くなります。

今回は雨のおかげで地面がしまっていたので、トラクションがしっかりとかかりました。

勢いを利用してそのまま根っこのある林道に入ります。

ここは階段状に根っこが生えているので、元気があるときは勢いで漕いで突破します(笑)

疲れたら、うまく根っこの少ない箇所を見つけて進んでいくか、あきらめて押していきます(笑)

しばらく林道をすすんでいくと、泥の斜面を下る場所に出てきます。

ここが、アスファルトの見える方に下っている斜面になっており、斜面を横切るようにしてすすまないといけないので、難しいセクションの一つになっています。

変にブレーキするとかえって車輪が滑り、斜面の下へ落車する可能性があるため、慎重に進んでいく必要があります。

そのあとは、アスファルトの道を右手に見ながら進んでいくドロドロの道に出てきます。

ここは一本道で狭いのに、地味にパンプトラックのように波状の道になっているので、慎重に進んでいきます。

これが終わると、左にUターンするような登り返しがあります。

ここが、レース前日に話題になっていた「誰も乗れない泥の担ぎ上げ区間」です。

先ほどとは逆に、左側に下る形の斜面を横切るように進まないといけないため、バイクを杖替わりにしながら押して進んでいきます。

シューズにスパイクが付けられる人はつけておいた方が無難です。

(とはいえ、スパイクがついていても滑るときは滑りますがw)

しかもここは九十九折りのようにそこそこの距離を担ぎ上げる形になります。

途中に丸太が横たわっていたりするので、それも超えながら押したり担いだりして進んでいきます。

⑥ 丸太越え、ドロップオフ ~ トランジションエリア

ようやく大変だった泥の担ぎ上げ区間が終わると、バイクやシューズについた泥を払いながら進んでいきます。

この辺りは、比較的走りやすい道が多いですが、階段を登って鉄塔からのオフロードはアップダウンが続くので、後半は押し担ぎが増えてくる場所です。

ここを越えると、丸太を3連続で超えるエリアに出てきます。

しっかりフロントアップをしていくと、気持ちよく超えられます。

自信がない人は、素直に手前で降りて担いで越えましょう。

3連続の丸太越えが終わると、すぐにドロップオフが出現するので、しっかり腰を引いて下ります。

降りた直後がすぐに右カーブ⇒左カーブになっているので、降りながら減速してスピードを調整するほうが安全です。

(自分のレース中に一人コースわきでうずくまっている人がいました・・・・・・。)

シングルトラックやスイッチバックを進んでいき、登り返しを超えると、駐車場エリアに出ます。

ここを下り、赤まんまロッジの手前のアスファルトに出ると、いよいよトランジションエリアまですぐそこです。

看板に沿って道なりに進んでいくと、ゴールエリアの広い会場に出ます。

その脇の日陰の道を進んでいくと、トランジションエリアに戻ります。

これで1周 12kmになります。

文字に起こすと、かなり長くなってしまいましたが、本番では、これを5周こなさないといけないので、かなり大変でした。

4周の間違えじゃないかと何度も考え直しましたが、Garminの時間を見ても、どう考えてもまだ3周しないといけないとわかると、絶望していたのを思い出しました(汗

前編だけでもおなか一杯ですが、後編は実際に自分が走った時の状況も少し細かくお伝えできればと思います。

乞うご期待!

(バイクコースの一部が動画に移っていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました