XTERRA JAPAN 根ノ上高原 ロングディスタンス バイク編 後編(レースレポート)

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皆様、こんにちは。

前編はかなり長くなってしまいましたが、なかなかエクステラに関する情報が少ないと感じましたので、特にネックになるバイクコースは、今年のものになりますが、一番ハードな部分になりますし、ここでかなりタイム差がつくといっても過言ではないと思いましたので、私の覚えている範囲で記載させていただきました。

次回以降のレースの参考になれば幸いです。

さて、今回は、私自身がこのコースを踏まえて、どのように走ったのか、どんな様子だったのかを赤裸々に記していこうと思います。

① 1周目、2周目

トランジションに若干時間がかかってしまったものの、ここからきっちりペースを刻んでいこうという意気込みでスタート。

あとは、後ろから追い上げてくるマウンテンバイクのエリート陣がどのくらいで追いついてくるかを見ながら走る。

エクステラは、マウンテンバイクのタイムの重要度が高い競技なので、スイムが遅かったとしても、このパートで猛追してくる人たちが多い。

今回はロングディスタンスなので、あくまで完走することが目標ということを念頭に、誰に抜かされても気にしないことを意識してバイクパートを走ることにした。

1周目は比較的元気なので、当日朝の雨でドロドロになっているセクションも全乗車でクリアすることができた。

木道のエリアがかなりドロドロだったが、はじめの木道の後のドロドロセクションは、右側を進んでいくと比較的進みやすかった印象だ。

あとは、水たまりがたまっているところはなるべく入らないようにした。

水たまりの深さがどのくらいかわからないし、もしそこに突っ込んで思ったよりも深かった場合、前輪が沈み込んで失速、最悪降車せざるを得ない状況になるからだ。

アスファルトの区間でもしっかり加速できて、テクニカルなセクションでもミスすることなく慎重にこなすことができた。

しかし、上位入賞者のSさんが激下りセクションの手前で追いついてきた。

マウンテンバイクのスキルが圧倒的にある人なので、ここは素直に前を譲ります。

下りセクションがうまい人は、とても参考になるので、なるべく後ろについて走ろうとするも、すぐにちぎれてしまい、全然参考になりませんでした(笑)

試走できなかったこともあり、ドロドロになった滑りやすい下りでブレーキングをしてしまい、あやうく落車しそうになる汗

ここでさらにSさんとは差が開いてしまう。

下りセクションが終わり、アスファルトの登りに差し掛かると、もう前方にはSさんの姿は見えなくなってしました。

エクステラのバイクパートは、登りのセクションよりも、いかに下りを安全かつ速く下れるかが勝負のカギになるかもしれません。

Sさんに追いつくのは諦めて、淡々とほかのエリアもミスをなるべくしないようにこなしていきました。

終盤のドロドロの担ぎ上げも前に詰まっている人の動きを見ながら、抜かせるところで前に行かせてもらい、そのあとはトランジションエリアまで、丸太越えやドロップオフを無難にこなしていきました。

そのおかげもあってか、1周目は、1時間フラットで走ることができた。

しかしここで、Garminのバイクラップを見ようとして、誤ってリピートボタンを押してしまい、トランジションの時間に切り替わってしまいました。

経過時間がわかりにくくなるため、痛恨のミスでしたが、幸い1時間くらいで1周という感覚がつかめたので、感覚頼りに進めていきます。(本当はあまりお勧めしない方法です汗)

2周目は、同じようなペースでこなしていき、1時間5分くらい。

この感触なら、悪くないという感じ。自分の中では、想定内といったところか。

② 3周目

3周目あたりから、徐々に疲れも出始めて、ペースが落ちてくる。

特に、登り返しやテクニカルなセクションでのミスが目立ち始める。

力業ではごまかしが効かなくなってきた。

上位陣を見送って淡々と走っていると、ここで意外なことが起こる。

オフロードを気持ちよく下り、アスファルトの登り返しのセクションに入ったところで、見たことある背中を見る。

なんと、下りセクションで先行していたSさんでした。

あとから聞いた情報だと、数日前から体調があまりよくなく、なんとか薬を飲んだりしてコンディションを調整していたようで、本人としては不完全な状況だったそうだ。

ただそこからすごかったのは、自分の姿を見てからペースを上げていったことだ。

やはりエクステラとマウンテンバイクのベテランの意地といったところだろうか。

ふたたび、一人旅に戻った。

3周目では、オフロードのドロドロな林間セクションで、入賞したYさんに追いつかれる。

落車でハンドルが曲がってしまったようでしたが、メカトラもなんのそので、いったん先に行くも、すぐに自分をあっという間にアスファルトの登りで追いついた。

「Sさんが30秒ほど前にいるんで、追いかけましょう。」

いつも間にかそんな提案をYさんにしている自分がいました。

すぐさまSさんに追いつき、Yさんと3人でランデブーしながら、ランパートとの分岐点まで進んでいく。

こうして一瞬だけでも、一緒になって走れる瞬間が楽しくて、レースを続けているのもあるのかもしれない。

そんな風に思っていました。

こういう瞬間があると、なんだか自分はひとりじゃないんだって、不思議と勇気づけられます(笑)

Yさんがぐいぐいと進んでいくのに対し、Sさんも負けじとペースを上げていく。

自分はついていくのが厳しく、ズルズルと後退していく。

登りセクションで何とか追いつくも、登りの途中にある根っこで後輪が空転してしまい、ここでSさんと差が開いてしまう。

時間にするとほんの数秒の出来事なのだが、この1つのイベントだけでも後に大きなタイムの差になっていく。

こういうときに、やはり経験というか、マウンテンバイクの乗り込みの違いが出てくると感じた。

③ 4周目、5周目

さすがに周回数が多いと、コースコンディションに慣れてくるのはいいのだが、さすがに疲労も蓄積してきて、全体的なスピードも落ちていく。

こういう時に大切なのは、以下にミスをしないかだ。

登りのトラクション、下りのコーナリングやバランス、ミスコースをしないことも大切だ。

自分の場合は、疲れてくると、目線が落ちてきて、コーナーの先を見なくなるので、こういう時に突っ込みすぎたり、慌ててブレーキングをしてスピードを殺してしまったりすることが多い。

今回は、激下りセクションの後のアスファルトの登りで、下を向いて走っていたら、危うく側溝に落ちそうになる場面もあった汗

泥のセクションで足をつかないといけないことも多いので、徐々にペダルやクリートに泥がつまりはじめ、とうとう左足のペダルがはまらなくなってきた。

疲労を休めるのも兼ねていったんバイクを降り、近くにある枝を使い、どうにか泥を取ろうとするも、粘着質の泥でなかなか取れない。

そうこうしているうちに、ロングディスタンスの選手が一人私に追いついてきた。

砂の登り返しで一時的に突き放すも、根っこの登りセクションですぐに追いつかれてしまい、バランスを崩したタイミングで先を譲ることとなった。

あくまで、完走が目標と言い聞かせ、淡々と周回数を重ねていく。

6周目となると、さすがに、いい加減飽きてきた(笑)

低い位置にあった太陽がすでに高い位置まで来ていた。

時間にして、あっという間に昼過ぎとなっており、だんだんと気温も上がってきた。

林間セクションで日陰にいても、暑さを感じるくらいだった。

そして、バイクを漕いでいるうちに、なんだか頭がグラグラしてくるような感じを覚えた。

熱中症になりかけていると、すぐに察した。

ボトルのドリンクももうないので、給水所で、スポーツドリンクや水をしっかりとり、身体や顔にも水をかけた。

少し気分が落ち着いてきたので、再び淡々と進んでいく。

疲れたところはすぐさま押し担ぎに切り替えて、淡々と歩を進める。

すこし右膝の痛みも出てきたが、まだバイクならごまかしが効きそうだ。

そんなこんなで、ようやくトランジションエリアまで戻ってきた。

目立った落車もなく終えられたのが、幸いだろう。

気になる時間も、どうにか関門の時間までには戻れたようだ。

ひとまず最大の難関を乗り越えたことに安堵する。

補給食も、計画通り摂れて、余りもなかったのはよかった。計画通りだ。

あとはゆっくりでもいいから、完走を目指すだけだ。

右膝の様子が怪しいが、これはのちのランパートで苦しめられることになるとはこの時考えてもいなかった。

バイクタイム 5:39:30 7位 

スプリットタイム 6:13:08 6位

いよいよ、ランパートに移ります。

乞うご期待!

(私が走っている場面も一瞬ですが、載っています(笑)ぜひご覧になってください!)

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